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佐々木丸美:講談社
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主人公、倉折飛鳥は孤児院に育ち6才の時、本岡家という裕福な家へもらわれていくがお手伝い同然に扱われその家の娘奈津子や家族から苛められ、とうとう家を飛び出してしまう。そして運命の糸にたぐられ出逢った青年、滝杷祐也のもとで暮らすことになる。やがて飛鳥は祐也を愛するようになるが孤児であることと育ててくれた恩に縛られ想いを伝える事が出来ない。そんな中殺人事件が起こり……。雪の舞う札幌を舞台に展開する感動的メルヘン。
昭和60年には斎藤由貴主演で映画にもなっています。値段750円というのがスゴイですねー。25年前の本の値段ってこうだったのね。今なら1400円ってとこかしら。初版の帯には雪の舞う札幌―孤児の少女と青年の偶然の出合い感動的な愛を謳うメルヘン。26歳の新人、話題の長編ロマン。と書かれてます。うら帯には落合恵子さんの推薦文が。『よく晴れたかわいた冬の日青空に向ってナイフを投げる。ナイフはその鋭いきっ先で青空の一角を傷つけ、小さなさけ目からは、数滴の真赤な血がしたたりおちる。若き日のある日の心象風景。この本は青春の日々の光と影、その愛の痛みを描いたすがすがしい秀作である。』第11刷では、愛をうたうメルヘン雪の断章東宝作品と榎木孝明と斎藤由貴の写真入帯がついてます。うら帯には”雪の舞う札幌―少女と青年の偶然の出会いを綴る感動の物語!”と書かれてます。もちろんこちらも二人の写真つき。奥付けにも初版と11刷では違いがあり初版には著者略歴の横には北海道道庁の前で佇む丸美さんの姿があるのですが11刷では無くなってました。映画と言えば、この雪の断章の撮影をバスのなかから偶然見かけ慌てて降りて見に行ったっけなぁ。ちょうど木の下で祐也さんと史郎さんと飛鳥の3人でのシーン。あ、映画の登場人物の名前は原作のと違うんだけど。斎藤由貴はすましてたよな。あの時。彼女は好きなんだけど。あの映画はちょっと…。
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佐々木丸美:講談社
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葵と弥生(楊子)。二人は孤児。いずれかが北斗興産の継承権をもつ娘だという。二人の少女は一野木邸へ引き取られ高杉正生の監督のもと暮らし始める。
いつしか二人は、高杉正生に惹かれていく。二人の愛と友情の物語。葵にとっての忘れな草、史郎さん。弥生(楊子)にとっての忘れな草、葵。ワタクシはこの高杉さんは好きになれない。たとえ親ライオンいやいや、禾田進介をしのぐ人であろうとね。北斗興産”受付日誌”じゃないけど高杉正生は、プレイボーイ、女の敵。「風花の里」にも出てくるけどやっぱり嫌い。そりゃぁ苦労してるかもしれないけれど…。「3人の少女は別れて暮らしたがみんな元気に育ってくれた。一人を弥生といい、一人を飛鳥といい、もう一人を昭菜という。
君達は連名で東邦産業、北斗興産、北一商事の取締権を持っている。これは家系の偶然なのだ。南原の血を引く夕子夫人もさることながら、核心的秘密は上久自身にあった。彼は二人の妹ととも私生児だった。父親は滝杷雄司氏だった。滝杷の血縁と南原の血縁が一緒になった。」葵の両親の眠る芽室の町へ禾田進介が葵を訪ねてきた時のセリフです。「雪の断章」倉折飛鳥&滝杷祐也。東邦産業。「忘れな草」上久葵(弥生)&高杉正生。北斗興産。「花嫁人形」柳川昭菜&橘壮嗣。北一商事。というわけですな。
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